
・肉が好きな人は多いです。
・肉を食べ過ぎることにより、肥満となったり、生活習慣病になったりする人が
多いのも事実です。
・マクロビオテックでは肉は殆ど食べません。
それで、「エネルギー不足にならないですか?」とか「元気がでないのではないですか?」
と疑問を持つ人も多いです。
しかし肉を食べることの問題点はいろいろあります。
下記のような視点から考えてみます。
・.身土不二から見て
・.肉がどのように作られているか
・.食料問題から
・.健康問題から
1.身土不二の視点から
人類が登場するのは、500万年前です。
森の中で生きていた、チンパンジーの仲間がいました。
森の実を食べながら、木の上で優雅に暮らしていました。
そこは何の苦労も無く食料が手に入る極楽のような所です。
ところが、地殻変動で山脈が出来たため大気の流れが変わり、
森の大部分が平原になってしまいました。
その時平原に降りて行ったのが、最初の人類です。
その平原での生活で主食としていたのが雑穀です。
そして、栽培することも出来るようになりました。
このことを証明しているのが歯の数です。
臼歯20本、前歯8本、犬歯4本です。
つまり、穀類の歯4:野菜、果樹の歯2:肉類の歯1の割合です。
日本の場合は更に、仏教の影響からか、殺生を嫌い
四足の動物を食べない文化がずーと続いてきました。
つまり、明治以前は一部の例外を除き肉を食べなかったのです。
理由としては、先ほどの仏教の影響以外に米という優秀な食物があったし、
その他の食物を育てるのに適した気候があったのではないかと思われます
たんぱく質は大豆で十分に取れたし、肉は必要なかったと思います。
身土不二とは、人の体はその土地の食物で出来ているとする
マクロビオテックの3原則の一つです。
まさに、日本人は肉が必要でないことの理由です。
また、陰陽でいっても人間は陽性なので、陰性の植物を食べることは
自然なことです。
最後に人間が肉を食べたくなるのは、人類がずーと飢えとの戦いを
してきたため、高たんぱくのもの求めるという説があります。
この説でいけば食物連鎖の上位にいる肉ほと餌が良いため
高たんぱくでおいしいということになります。
そうすれば、一番上位にいる人間の肉が一番おいしいという
という恐い話になります。
2.どのように肉がつくられているか
牛は草食動物です。
その牛に大豆やコーンを餌として食べさせることがそもそも不自然です。
さらに、高たんぱくにするために肉骨粉を食べさせられて、BSEが発生
しました。
その他に抗生物質、ホルモン剤なども投与され、より脂肪分の多い
肉が作られています。
今、発売されていますAERAの特別号によりますと、松坂牛の霜降り肉
を作るため、動物虐待と思われるようなことまでしています。
鳥も似たような状況です。狭いゲージに押し込められています。
同じように薬漬けで、人間の都合だけで育てられています。
豚も同じ状況で、一番多く薬が使われています。
いずれも、とても健康な動物とはいえません。
病気になって肉もミンチにして使われているようです。
私たちは棚に並んだ見た目の良い肉しか知りませんがその裏側は
ひどいようです。
その現場を見れば誰も肉を食べたいとは思わないはずです
3.健康上の問題
肉はコレステロールが多く、食べ過ぎれば肥満につながることは
だれでも知っています。
肉の脂肪は飽和脂肪酸といい常温で固まります。
バターがそうです。ということは人の体内でも固まるということです。
血液が粘性化する一因です。
高蛋白で尿酸が多いことも知られています。
さらに、食物繊維がほとんどないため消化まで植物の5倍の
時間がかかります。
5倍かかることで更に問題となることは肉が腐敗しやすいと
いうことです。
日本人の腸が欧米人より長いのは雑穀を食べていたからだと
言われています。
このことはだなたにも理解していただけると思います。
無農薬の野菜は2週間程度は普通に日持ちしますし、
最後は腐るというより枯れていきます。
肉は夏であれば数時間で腐敗すると思います。
魚も腐敗しやすいことでは同じですが、魚の脂肪は
不飽和脂肪酸といいまして常温では固形化しません。
その意味では動物の肉よりはマシといえるでしょう。
ガンの中でも大腸がんと肉食との関係はほぼ間違いない
ようです。
このようなことから、肉食はガンを含めた生活習慣病の原因となっています。
実はこのことを詳細に調査した報告書があります。
1977年に発表されたアメリカ上院栄養問題特別委員会のレポートです。
5.000ページに及ぶ膨大な資料です。
そもそも。この調査を行うきっかけとなったのは、医療が進歩している
のに、なぜガンや心臓病が増え続けるのかということ。
先進国と言われている国にはこれらの病気が共通しているのに
アフリカなどの国では、なぜないのかという疑問から始まりました。
調査の結果、食事が問題であることが判明しました。
特に動物性蛋白のとりすぎが主要因であることがわかりました。
(その他に砂糖の取りすぎの問題もありますが)
振り返ってみれば日本も全く同じです。
食事が欧米化することにより心臓病やガンが増えています。
結局、この報告書では穀物を中心に精製されない食品をとることが
生活習慣病を防ぐことになることが結論づけられています。
マクロビオテックがアメリカでブームになった理由がわかります。
これは、さまざまなところで聞きましたが、アメリカでは今、食の
格差問題が進行しているそうです。
上流階級は肉などは殆ど食べずにマクロビオテックで健康を維持し、
一方、下流階級はファーストフードを食べ、肥満になり健康を害して
いるということのようです。しかも下流階級の人は殆ど健康保健に
入っていないということです。(現在上映中のマイケルムーアの
シッコを見て下さい)
アメリカ化が進む日本にも同じようなことにならないか非常に危惧して
います。
4.食料問題の視点から
牛肉1k生産するには12〜20キロの穀物飼料を使用しています。
先進国が牛肉を作るための飼料で飢餓が解決すると言われています。
さらに問題なのはその穀物を育てるために4万リットル以上に水を
必要とするということです。
地球にある水のうち淡水はわずか2.5%です。
そのような状況の中で水資源に恵まれた日本が間接的に
穀物を輸入することで水も輸入していることになります。
自給率40%というのはいろいろな問題を含んでいます。
気候的に穀物を作ることに適している日本が、殆ど輸入に
頼っているということは、世界の8億にも上る飢餓線上にある
人の食料を奪っていることにならないでしょうか。
また、牛の飼料のコーンや大豆はかなり遺伝子組換え種子
を使用しています。
間接的にそれを食べていることになります。
人間は雑食動物ではありません。穀物食動物です。
肉を食べなければ元気がでないというのは全くの嘘です。
江戸時代の人は殆ど肉を食べていませんが元気です。
現代の人が元気がないのは運動不足だからです。
太陽の光を浴びていないからです。
固定観念をすててもう一度肉を食べることの意味を
考えてください。